2010/08/15

トゥンビ

インドの弦楽器 トゥンビ
夕焼け空が まっかっか トンビがくるりと輪を描いた
ホーイのホイ
そこから東京が見えるかい 見えたらここまで降りてきな
火傷(やけど)せぬうち 早く来よ ホーイホイ
私が子供の頃、三橋美智也さんが歌ってた「夕焼けトンビ」という唄。突然思い出しただけである。

さて、トンビではなく、トゥンビ。
小さな弦楽器である。全長40cmほど。弦は1本だけ。丸い胴にネックが突き刺さったあたりを右手でもって、人差し指だけでチマチマと弦を弾く。
そして、チマチマとリズムを刻みながら歌う。そうそう、阿波踊りのリズムを思い出してほしい。
♪踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿呆なら踊らにゃそんそん・・・・
チャンカチャッカ・チャンカチャッカという、あの軽快なリズム。あれだ。
インドっぽくない。なになにインドを音楽を深く知らずしてインドっぽくないとの発言はよくないかな。
でもさ、あのシットリとして天地の神をも聴衆にしていまうような旋律。なにか起こりそうでドキドキする和音の唸り。大地を流れる大河のごとき偉大なるインドの音楽。軽い流行歌なんぞ音楽ではないぞという悠久の芸術・・・・。
と、そこへもってきて、トゥンビのリズムの軽さ。それはちゃうやろ。と、思ってしまう。
トンビもビックリして降りてくる。