中国の琵琶 (ピパ PIPA) |
そもそも琵琶は中国の楽器ではあるが、やはり、中国の琵琶は「中国琵琶」と云わなければ中国の琵琶を指すことにならない …… と、なんかややこしいことをチンタラと書いてしまった。
中国の琵琶(発音をカタカナ書きすると ピパ または ピーパー)は、大改善が行われている。ヘッドや糸巻きは古来よりのデザインを踏襲しているが、フレットはギターやマンドリンと同じように西洋音楽の音階であって、高音部まで出せるよう音響ボディの表面にまで配置されている。デザインの改良ではなく、楽曲を奏でる機能を変えている。その音律は西洋音楽にマッチするので、オーケストラの一員として演奏することができる。
伝統ある楽器が西洋の音楽に傾くことには賛否両論であろうが、時代に合わせて改善を進めている中国の姿勢は「なかなかいいな」と思うのである。