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2023/04/09

ルーマニアの弦楽器

 コブザ kobza

ルーマニアの弦楽器 コブザ
ルーマニアのコブザ
コブザは、ルーマニアやモルドバの伝統的な民族楽器。
後ろに折れ曲がったヘッド部分(糸巻き部分)や、全体のフォルムからして古代ペルシャのバルバット*から派生発展した楽器だと思われる。
コブザの弦は8本(2本がペアの4コース)。弦をはじくプレトトラム(いわゆるピック)は細長い棒状で、伝統的には鳥の羽根を使っていたという。
ネックは短くフレットは付いていない。

* コブザという名前の弦楽器はウクライナにもあるが、このページの楽器はルーマニアのコブザ。

* バルバットは、古代ペルシャの楽器で、ウードやリュートなどの祖先となる楽器。さらには、中国や日本の琵琶もバルバットを祖先とするものだ。


2022/09/09

ネックのある弦楽器の代表

リュート lute 

リュートは「ネックのある弦楽器」の代表とされている。
つまり、ライオンもトラもネコの仲間。
タヌキもキツネもイヌの仲間。
つまり、リュートは、ネコでありイヌである。
ギターやウクレレなどネックのある弦楽器は、リュートを代表名としてリュート属と呼ばれている。

ルネサンス リュート renaissance lute

リュートは「西アジアの弦楽器(ウード, バルバット)が基になっておりヨーロッパ流に改良された楽器」というのが定説。リュートという名前もウードが訛ったようだ。
本体音響箱の背面は丸くなっており、ヘッド(糸蔵)が大きく後ろに反り返っている。
サウンドホールには、細かい彫刻が施されており、この彫刻はローズと呼ばれた。
リュートは、中世からバロック後期までの様々な音楽に使われ、さらに一般市民にも愛され、ヨーロッパ全域で重要な楽器として発展していった。

ルネサンスリュート renaissance lute
ルネサンスリュート renaissance lute


バロック リュート baroque lute

本体音響箱の背面は丸くなっているのは受け継いでいるが、バロック期には改変を受け、弦の数が多くなり、さらに長く拡張されたネックと糸蔵に長い弦が張られるようになった。
全体に響きが豊かになったのだろうけど、ハープシコードのようなもっと豊かで幅広い音が出せる楽器が繁栄してきて、リュートの出番はだんだんと少なくなっていったようだ。

バロックリュート baroque lute
バロックリュート baroque lute




2010/05/01

ペルシャのバルバット

ペルシャのバルバットペルシャやその周辺は世界の楽器の故郷である。西のリュートも、東の琵琶も、元はペルシャのバルバットだといわれている。

2010/04/30

コラショーネ

ヨーロッパの古楽器:コラショーネ (コラシオーネ)
ボディはウードやリュートと同じく組み木作りで底が丸い。細長いネックに3本の弦。コラシオーネとも。
ヨーロッパの古楽器

2010/04/26

琵琶

薩摩琵琶平家琵琶日本の琵琶だ。
この楽器も、もともとはペルシャあたりのバルバットが東の方へ伝わり、中国の楽器、ピパとなったようだ。さらにピパが日本に伝わり、楽琵琶、薩摩琵琶、平家琵琶などに変化した。
中国のピパも日本の琵琶も、シャモジのような形をしているのと、弦が4本なのは共通だ。

七福神の女の神様、弁財天は琵琶を持ってる。七福神はインドの神様なのに琵琶を持ってるんだね。そういえば「5弦の琵琶」はインド経由で中国にやってきたので、「4弦の琵琶」とは系列が違うという説もあるらしい。挿絵やポスターなんかに描かれている弁財天の琵琶は、4弦だったり、5弦だったりするが、これは画家の気まぐれなので、本物の弁財天がどんな琵琶をお持ちになっていたかの確証はない。
弁財天 ... | 五弦琵琶 ...

2010/04/25

ピパ

ピパ/中国の琵琶
ピパは中国の楽器。漢字で書くと琵琶だけれども、発音はPIPAであってBIWAではない。
ボディ表面にまでフレットがズラッと並んでいて、しっかりと高音まで使うところが日本の琵琶と違うところ。右手にはフィンガーピックをつけてフラメンコギター思わせるような弾き方をする。
ピパは、アラブ圏のバルバットやウードが中国に伝来し、中国独自に改良されたもの。なるほど、よく似た形をしている。

2010/04/24

テオルボ/キタローネ

テオルボ/キタローネテオルボ(キタローネ)はヨーロッパの古楽器でリュートと兄弟の弦楽器。下半身はリュートと同じだけれどもネックが長くてヘッド(糸倉)が二つある。これは低音を出すため、また共鳴させるための長い長い弦が必要だったからだ。
現在ではナイロンに金属を巻いた弦が作られており、これほど長くしなくても低音が出せるわけだけど、15世紀ごろは細いガット弦しかなかったので低音を出そうとすると、こんな長いネックになってしまうのだろうね。
地域、国々によって、呼び名や楽器のサイズが異なり、調弦も様々。テオルボとキタローネの違いは明確ではないものの、一般的にキタローネのほうがとんでもなく長いネックを持つ。

2010/04/23

リュート

リュート中世・ルネサンス・バロックの時代にかけてヨーロッパで使われた楽器。リュート属の代表として名を掲げているのがこのリュートである。
リュート属というのは共鳴箱に棹(ネック)が伸びていて弦を張ってある楽器のこと。リュートよりもっと古く、歴史のある同形の弦楽器はアラブ圏に存在しているが、ヨーロッパにおいて楽器を分類すると、リュートがその代表として名を挙げたということだろう。
リュートの祖先はアラブ圏のウードだといわれている。

2010/04/18

ウード

ウードウードはアラブ音楽で演奏される木製の楽器。
わざわざ木製と表現するのは、oud とは wood のことであって「木」を意味する。表面に獣などの皮を共鳴膜として張りつけた弦楽器と区別し、全体が木でできているので oud と名付けたのかもしれない。
リュートにとてもよく似ているけど、ウードにはフレットがない。

2010/03/03

リュート属の弦楽器

Web楽器事典 リュート属の弦楽器リュート属は弦楽器の中でも棹(ネック)があって音程をこの上で変化させることができるのが最大の特徴。有棹弦楽器という呼び方もある。
糸巻き : 調弦する仕組み
弦の張りを調節する。棒に弦を巻きつけて強く引っ張る。

ネック : 音高を決める棹
弦を押さえて、弦の長さを変化させ音程を決める。リュート属の弦楽器がリュート属であるアカシがこの部分。固くて強い木材が使われる。弦をはじいて音を出す撥弦楽器(はつげんがっき)では、ほとんどがフレットがついている。

弦 : 弦がなければ弦楽器ではない
古くは、羊の腸/絹/銅線などが使われた。弓矢の弓が弦楽器のルーツなら、おそらく植物の蔓なんかも使われたかもしれない。
現在ではナイロンなどの化学素材/スチールなど。またこれらの素材を何層かに組み合わせた弦が作られている。

ボディ : 音を増幅させる箱
弦の音を増幅させる音響箱。多くは木製の箱であるが、瓢箪(ひょうたん)やカボチャを音響箱として使っているものもある。また、動物の皮や薄い金属板を張って増幅させる仕組みもある。