ポールサイモン
Paul Simon |
ポールサイモンは、作曲家として 歌手として凄いんだけど、ギターのテクニックも凄いね。
筆者IROMBOOK もちょっとだけギターが弾けます。
リュート型弦楽器....弦をはじいて音を出す。
ブルーグラスという名の由来は、アメリカの「ブルー・グラス・ボーイズ」というバンド名からきている。
12弦ギターを弾いて歌うピートシーガー |
ロングネックバンジョーを弾いて歌うピートシーガー |
ピート・シーガーは、アメリカのシンガーソングライター。1950年頃から活躍。
ギター一本だけで、またバンジョー一本だけで歌う。2014年に亡くなったが晩年、ジイサンになっても歌い続けていた。
ソングライターとしては「花はどこへ行った (Where Have All the Flowers Gone?)」は、現在でも歌い継がれている。
(生まれ1919年5月3日、2014年1月27日に亡くなった)
IROMBOOKは、楽器のイラストだけでなく、楽曲(唄)も作っています。ルーマニアのコブザ |
* コブザという名前の弦楽器はウクライナにもあるが、このページの楽器はルーマニアのコブザ。
* バルバットは、古代ペルシャの楽器で、ウードやリュートなどの祖先となる楽器。さらには、中国や日本の琵琶もバルバットを祖先とするものだ。
ヨーロッパの絵画にはリュートが描かれたものが数多くあります。
バロックリュートであったりルネサンスリュートであったりするのですが、その違いは別のサイトや書籍に譲ることにいたしましょう。
もともと西アジアのネックのある撥弦楽器。これがヨーロッパに持ち込まれ、ヨーロッパ流に数多くの楽器が生まれた。
ひとくちにヨーロッパと言っても、とても広く、たくさんの言語が存在する。それぞれの音楽文化に合わせてか、めったやたらと新しい楽器が作られ、その名称も各地の言語でそれぞれ呼ばれたりするので、どの楽器が元で改良されたのか何が何だかわからない。同じ楽器でも名前が複数あったりする。まあ、何が何だか分らなくても特に不具合はないのだけれども。
ただ、リュートの系統、シターンの系統なんかは改良されてきた道筋は割とわかりやすい。
それとギター。ギターと呼ばれる楽器は、長い歴史からすると比較的最近。まず、バロックギターという名前の楽器が登場する。もちろん、バロック時代にバロックギターという名前は無かったろうから、単純にギターと呼んでいたのだろうけど。
画家:マルグリット・ジェラールの絵画より |
画家:バジル・デ・ルースの絵画より |
ギタリスト:フランシスコ・タレガ |
フォークシンガー:ウッディ・ガスリー |
ジャズ ギタリスト:ジャンゴ・ラインハルト |
ギタリスト:ジミ・ヘンドリックス |
有棹楽器というのは、棹がある楽器の総称。 英語では necked lute。つまりリュートは「ネックのある弦楽器」の代表として分類名称として使われている。日本でもリュート属という表現がある。
ヨーロッパではルネッサンス時代から弦楽器の代表として愛用され、絵画にも多く登場するリュート。
ジェンティレスキの "The Lute player" |
フェルメールの "Woman with a Lute" |
シターン |
リュートは「ネックのある弦楽器」の代表とされている。
つまり、ライオンもトラもネコの仲間。
タヌキもキツネもイヌの仲間。
つまり、リュートは、ネコでありイヌである。
ギターやウクレレなどネックのある弦楽器は、リュートを代表名としてリュート属と呼ばれている。
リュートは「西アジアの弦楽器(ウード, バルバット)が基になっておりヨーロッパ流に改良された楽器」というのが定説。リュートという名前もウードが訛ったようだ。
本体音響箱の背面は丸くなっており、ヘッド(糸蔵)が大きく後ろに反り返っている。
サウンドホールには、細かい彫刻が施されており、この彫刻はローズと呼ばれた。
リュートは、中世からバロック後期までの様々な音楽に使われ、さらに一般市民にも愛され、ヨーロッパ全域で重要な楽器として発展していった。
ルネサンスリュート renaissance lute |
本体音響箱の背面は丸くなっているのは受け継いでいるが、バロック期には改変を受け、弦の数が多くなり、さらに長く拡張されたネックと糸蔵に長い弦が張られるようになった。
全体に響きが豊かになったのだろうけど、ハープシコードのようなもっと豊かで幅広い音が出せる楽器が繁栄してきて、リュートの出番はだんだんと少なくなっていったようだ。
バロックリュート baroque lute |
リュート属の弦楽器(はじく) |
アイリッシュ・ブズーキ |
ギリシャのブズーキ |
*レベティコのミュージシャンたちは下層階級の人々だった。彼らの生きづらい日常を夜の酒場で演奏し歌い、同階級の人々から熱烈に受け入れられた。ただ、歌うたい達は、昼間はぶらぶらと過ごし、喧嘩はするし犯罪まがいのことをやるなどで風紀を乱す社会のお荷物としてあつかわれることもあったようだレベティコは、ギリシャのブルースとも呼ばれる。
ティーチェスト(tea chest)は、茶の葉を保管したり輸送したりするのに使う箱だ。
木製で、コーナーは金属板で補強されているものが多い。持ちきれないような大きさだが、これを弦楽器の増幅ボックスにつかったのが ティーチェストベース。
teachest bass |
ティーチェストベースというくらいだから、低音だ。ただし、コントラバスみたいに安定した音(ピッチ)を出すことは困難。
弦を弾くので弦楽器と呼ぶべきだろうけど、音程が楽譜通りの高さで出せるわけではないので、打楽器としての役割をはたす。
この手作りベースは、ギターやバンジョーなどと一緒に演奏すると、その低音リズムは しっかりと楽曲の底を支えくれる。幅広く安定感のある音楽構成になる。
同様の作りの楽器で金属タライを使った ウォッシュタブベース があるが、これも同じく低音のリズム楽器として活躍する。
ババトニを伴奏に歌うミュージシャン |
ババトニは、楽器の構造・形からすれば、リュート属。長い弦をスティックでリズミカルに打つ。リュート属での打弦楽器は珍しい。
このブログでは「撥弦楽器」を集めている。そんな中でババトニは「打弦」として例外で登場させていただいている。
ボーカルの伴奏として使われる。スティックで叩き出す音は「心地よい雑音」を伴い低く響く。演奏している動画を見ると、「解放弦」→「4度上の音」→「解放弦」→「5度上の音」を繰り返している。例えばハ長調なら C →F →C →G となる。
音程を変えるのはビール瓶だ。これは「いわゆる主要3和音」のベース音(根音)なので西洋音楽の基礎をもって演奏しているわけだ。
さらに、ババトニの弦ベース音と共に、バスドラムを一定間隔で鳴らし続ける。 弦ベース音とバスドラムの音だけで歌う。和音なんかなくても歌の伴奏として完璧だ。
スウェディッシュ リュート |
エバート・タウベ |
The citole was a string musical instrument, closely associated with the medieval fiddles (viol, vielle, gigue) and commonly used from 1200-1350. It was known by other names in various languages(Wikipediaより引用)
シトルを演奏する天使(中世の絵画) |
シターン cittern |
1600年代に出版された書物より |
セテラ cetera(コルシカ島のシターン) |
イングリッシュ・ギター English guitar |
ギターラ Guitarra portuguesa |
ウードはアラブ音楽で演奏される木製の楽器。アラブ音楽文化圏なので、中東から(アラビア、イラクなど)エジプト、北アフリカのモロッコにかけて愛用されている。
ウードは、リュート属として分類されるが、ウードの起源の方が古い。ヨーロッパのリュートはウードが西に伝わり普及したもの。
oud とは wood(木)を意味する。表面に獣などの皮を共鳴膜として張りつけた弦楽器が一般的だった古い時代に、全体が木でできているので oud と名付けたのではなかろうか。
リュートにとてもよく似ているけど、ウードにはフレットがない。フレットがないため音の高さは自由になる。西洋音楽は半音を含めて12音階だが、アラブの音楽ではもっと細く「4分の1音」などの音程もあるようだ。
アルペジョーネ エスラジ かくこ ガドゥルカ キット きょうこ クーチョー ケメンチェ こきゅう コブズ コントラバス サーランギ サリンダ ストロー バイオリン タラワンサ チェロ ディルルバ にこ ニッケル ハルパ ハーディガーディ バイオリン ばとうきん ビオラ ラバナハッタ レベック |
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