ダングエット ( đànnguyệt / dannguyet ) は、ベトナムの伝統楽器。弦は2本、または4本弦の2コース。民衆音楽にもクラシック音楽にもで使用され、ベトナム全土で人気がある。
ダングエット ( đànnguyệt / dannguyet ) |
弦は絹糸で作られていたが、今日では一般的にナイロンまたは釣り糸で作られている。それらはギターや他のヨーロッパの撥弦楽器と比較して かなり低い張力に保たれている。
楽器の背の高いフレットは、ベトナムの伝統音楽のとって非常に重要な曲がりくねった音を可能にしている。このようなゆるやかなビブラートは、弦を横に曲げるのではなく、ネックに向かって押すことによって生成される。
弦は通常、小さなピックで弾かれ、多くの場合プラスチック製のギター用ピックが使用されているようだ。ちなみに、20世紀後半には、多くのベトナム人ミュージシャンがアコースティックギターとエレクトリックギターへと人気が偏っているという。
楽器の標準的なベトナム名である đànnguyệt は、「月の弦楽器」を意味する(đànは「弦楽器」の総称であり、nguyệtは「月」の意味)。中国には「月琴」とよばれる楽器があるが、ダングエットは 月琴 と同系列の楽器のようだ。