2013/03/30

コブザ (ルーマニア)

大きく折れ曲がったヘッド部分、ボディの底は丸い。全体のデザインはアラビアのウードととてもよく似ている。ウードをルーツとする弦楽器は、世界中に派生伝来しているが、ルーマニアのコブザもそのひとつであることは想像がつく。
ルーマニアのコブザ romanian musical instruments. kobza.
ルーマニアのコブザ Romanian kobza
ウードをルーツとする弦楽器は、日本では琵琶。
琵琶には撥面(ばちめん)といって、撥で弦をはじく部分のボディ表面に皮が張ってある(アコースティックギターでいうピックボードにあたる)。同じようにこのコブザにも撥面があるといのは「いとおかし」である。
弦は2本対の複弦で4セット。3本複弦のものもある。メロディをひくより、コードびきのリズム担当という演奏のほうが多いようだ。