果物のビワは、楽器のビワから付いた名前だというのにはちょっとびっくり。
果物は「枇杷」で楽器は「琵琶」なので漢字で書くと違うのけれど楽器のビワのほうが名前としては先輩なのである。
楽器のビワが果物のビワに似ていたからではなく、果物のビワが楽器のビワににていたから、果物のビワはビワとなった・・・なんかややこしい。
果物の枇杷は「木へん」なので、なるほどと分かる。
では、琵琶の冠の位置で「王王」と二つ並べてあるのは何を意味するか。これはもともと弦楽器の弦を張った柱の形をかたどったもので、弦楽器の漢字に採用されている。「琴」「瑟」などにも使われているね。
ただし「琴」なんかは、弦楽器全体の総称として、さらに現代の中国では「手風琴(アコーディオン)」「振動琴(ビブラフォン)」みたいに弦楽器だけではなく楽器全体の総称としても使われていたりするのだけど。
日本の琵琶
日本の琵琶は中国から伝来し、日本独自に発展し「雅楽」や「語り」に使われている。
楽琵琶 |
薩摩琵琶 |
筑前琵琶 |
中国の琵琶
中国の琵琶は日本の琵琶の元になった楽器。中国では「PIPA」と発音する。
中国の現代版琵琶は、西洋音楽の音階を取り入れていて、フレットの幅はギターなんかと同じように刻まれている。
中国の琵琶 (ピパ PIPA) |