音楽の三要素である「旋律」「和音」「リズム」を持ち歩ける楽器。管楽器なら口がふさがってしまうが、弦楽器なので、口が空いてて唄が歌える。
しかも大量生産されているので安価だ。ちょっとアルバイトした金額でも買える。安物でも適当にいい音を出してくれる。
ギターの世界的普及はこのあたりにあるのだろう。
ギターそのものも、演奏方法も多様に発展してきた。そんないろいろなギターの種類を紹介しましょう。
ギターそのものも、演奏方法も多様に発展してきた。そんないろいろなギターの種類を紹介しましょう。
クラシック ギター
クラシック ギター (classic guitar) |
ガットギターとも呼ばれているが、実際にはガット弦(羊の腸)を張ることはなくナイロン弦が使われている。
古典的な楽曲の独奏はもちろん、クラシックの名が付いてはいるものの、ジャズ、ボサノバ、ポップスなど新しい音楽にどんどん使われている。
しっとりとした低音、まろやかなのにシャッキリ感がある高音など、スチール弦のアコースティックギターには無い心地よい音質は時代を超えて人気がある。
クラシック10弦ギター
クラシック10弦ギター (10-string guitar) |
低音部を増強し共鳴により響きが増すように作られている。ただし、独奏に使われるだけであり、新しい音楽には使用されず、そんなに普及しているわけではない。こだわりのクラシックギタリスト専用といったところか。
フラメンコ ギター
フラメンコ ギター (flamenco guitar) |
フラメンコは古典的なクラシックギターの演奏方法に比べて、少々荒っぽい演奏やモーレツな速弾きなどが多いため、これらの演奏に合うように作られている。
胴体がちょっと薄く、弦高(指版と弦の隙間)が低く調整されているのが特徴。表面板を叩く演法もあったりで、のゴルペ板というガードを張り付ける場合もある。
アーチトップ ギター
アーチトップ ギター (archtop guitar) |
アコースティックギター
アコースティックギター (acoustic guitar) |
略して「アコギ」で通じるギターであって、このスタイルのギターが一番に普及している。日本でフォークギターと呼ばれているのはこのギター。
アコースティック 12弦ギター
アコースティック 12弦ギター (12-string guitar) |
弦が12本あるだけあって幅の広い音。全体の鳴らしてコードを弾くとにぎやかで散らかった音ではあるが、この散らかった音がなかなかいい感じを出す。単音でメロディをひいても独特の響きを出してくれる。
リゾネーター ギター
リゾネーター ギター (resonator guitar) |
ボトルネックを使うスライド奏法では、音量が小さくなりがちであるが、リゾネーターギターは音量が大きいのでスライド奏法でよく使われる。「ドブロギター」とか「ナショナルギター」とかのメーカー名、ブランド名で呼ぶことも多い。
ちなみに「リゾネーター」とは、共振器のこと。
エレクトリック ギター(セミアコースティック)
エレクトリック ギター セミアコースティック ギター (semiacoustic guitar) |
エレクトリック ギター(ソリッド)
エレクトリック ギター ソリッド ギター (solid guitar) |
「エレキギター」と短縮して呼ぶこともあり、単に「エレキ」と言うだけで、このギターを指したりもする。
アンプで増幅するため、音質やサスティーン(音の持続)など自由な出力が可能。また、弦の張りが弱めなので指板上で弦を捩じ上げて音高を変えるベンディング(チョーキング)を大胆に表現できる。