2022/06/11

レベティコの伴奏楽器

 ブズーキ bouzouki

ブズーキはギリシャの弦楽器
ギリシャの弦楽器 ブズーキ bouzouki
ギリシャのブズーキ

ボディの底が丸く長いネックを持つ。
この丸底のボディは古くよりペルシャやその周辺で愛用されていた弦楽器に多く採用されている。ペルシャ周辺では 5世紀ごろには、すでに現代と同様レベルの楽器で演奏されていたはずだ。そして、これら西アジアの楽器は、音楽文化を含めて世界中に影響を与えてきた。
ブズーキもそのひとつ。1900年代初め頃というから比較的最近、トルコ・アナトリアから伝わった楽器は、レベティコ(Rebetiko)*というギリシャの大衆音楽に取り入れられた。

さらに、ブズーキはアイルランドでも独自に取り入れられてアイリッシュブズーキという名の新しい楽器が誕生した。
アイリッシュブズーキのボディの底面はフラットになっており、ポピュラー音楽にも使われるようになり日本の楽器メーカーも生産している。

*レベティコのミュージシャンたちは下層階級の人々だった。彼らの生きづらい日常を夜の酒場で演奏し歌い、同階級の人々から熱烈に受け入れられた。
ただ、歌うたい達は、昼間はぶらぶらと過ごし、喧嘩はするし犯罪まがいのことをやるなどで風紀を乱す社会のお荷物としてあつかわれることもあったようだ
レベティコは、ギリシャのブルースとも呼ばれる。