リュート lute
リュートは「ネックのある弦楽器」の代表とされている。
つまり、ライオンもトラもネコの仲間。
タヌキもキツネもイヌの仲間。
つまり、リュートは、ネコでありイヌである。
ギターやウクレレなどネックのある弦楽器は、リュートを代表名としてリュート属と呼ばれている。
ルネサンス リュート renaissance lute
リュートは「西アジアの弦楽器(ウード, バルバット)が基になっておりヨーロッパ流に改良された楽器」というのが定説。リュートという名前もウードが訛ったようだ。
本体音響箱の背面は丸くなっており、ヘッド(糸蔵)が大きく後ろに反り返っている。
サウンドホールには、細かい彫刻が施されており、この彫刻はローズと呼ばれた。
リュートは、中世からバロック後期までの様々な音楽に使われ、さらに一般市民にも愛され、ヨーロッパ全域で重要な楽器として発展していった。
ルネサンスリュート renaissance lute |
バロック リュート baroque lute
本体音響箱の背面は丸くなっているのは受け継いでいるが、バロック期には改変を受け、弦の数が多くなり、さらに長く拡張されたネックと糸蔵に長い弦が張られるようになった。
全体に響きが豊かになったのだろうけど、ハープシコードのようなもっと豊かで幅広い音が出せる楽器が繁栄してきて、リュートの出番はだんだんと少なくなっていったようだ。
バロックリュート baroque lute |
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