ラド Rud |
アゼルバイジャンはカスピ海の西側にある国。カスピ海はどこにあるかって?・・・アゼルバイジャンの東にある。なるほど良く分かった。
南にはイランがある。むかしむかしのペルシャだ。イランとその周辺は楽器の故郷といえる地域であって、世界中の楽器の原型がこのあたりから生まれたのではないかと思える。なので、アゼルバイジャンも楽器については老舗の地域だと言える。
ラドというギターに似た楽器。「ラ」と「ド」の音しか出ない・・・ということはない。これはアゼルバイジャンに古くから伝わる弦楽器。16世紀ごろから宮殿などで使われていたらしい。ボディの表面は木製であり、また皮張りでもあるのがユニークなところ。5本の弦はガットか絹糸。ガットも絹糸も柔らかい音がする。音響BOXが皮張りなので、そう「太の三味線」みたいな、♪ベン・ベン・・・という音色。ギターのようでギターでない ベン・ベン・・・・・。