2018/11/11

電磁誘導発電ギター

エレクトリック・ギターは、略してエレキギターと呼ばれることが多い。さらに、エレキだけでエレクトリック・ギターを表す。
単にエレキだけでギターの種類を表現できるというのは、ギターの認知度が非常に高いというこどだろう。
エレキで電気自動車を思い浮かべる人は、まずいないだろうからね。エレキといえばギターのことだと一般単語として成立している。
Electric guitar / Guitarist
ギタリスト
棹(ネック)のついた弦楽器は、古くはペルシャあたりに起源があるようだけど、ギターの名を持つ6本弦が生まれたのは、1700年代のヨーロッパらしい。現在でいうクラシックギターだ。
羊の腸を加工したガット弦を使っていたのでガット・ギターと呼ばれることもあるが、ガットギターと呼ばれても現在ではナイロン弦を張っている。
そして、1900年初めに引張強度の強い鉄(スチール)でギターを作ることを初めたのがアメリカ。マーチンもそのひとつ。
スチール弦でギターを作ったというのがエレクトリック・ギターが発展する基礎を作ったことになる。スチールでなければエレクトリックにはなり得なかった。

エレクトリック・ギターはスチール弦の振動を電磁誘導で発電させ、アンプで増幅させる方法をとっている。この発電させる部分はピックアップと呼ばれている。
1930年ごろ、リッケンバッカーやギブソンはにはこの仕組でギターを完成させた。
電気信号であるがゆえ、アンプ側で音量を自由に変えることができるし、エフェクターで音質を加工することもできる。

ギターはもともと、メロディ・和音・リズムの音楽三要素を奏でることができるし、持ち運びは簡単だし、立っても座っても演奏できるし、歌の伴奏にも最適。そして、一般市民が簡単に買える値段。
こんな条件は、なにもギターだけではなく、ネックをもった弦楽器ならこの条件を満たしている。いや、ちょっと違う。一つ違う。それは和音だ。
コード鳴らすための定型のフォームを持つことで、西洋音楽の和音を簡単に自由に表現することが可能。しかも簡易的ではあるものの和音の根音(ベース音)までも表現できるため、立体的な音を出せる。これは、バンジョー、ウクレレ、マンドリンでも可能なようだが「立体的な音表現」は、ギターにかなわないだろう。

こんな多彩な楽器を受け継いたエレクトリック・ギター。それは、自由な音量と多様な音質を手に入れ、ミュージシャンの新たなテクニックを受け入れてくれた。そして、多人数を聴者として音楽表現をするには最適な楽器となった。
guitarist
ギタリスト
ミュージシャンがギターを選んだのではなく、ギターがミュージシャンを生んだのだと思う。ギターは、特別な音楽教育を受けなくても たくさんのミュージシャンを育てた。現在の多様な音楽・歌謡もギターがあったからだといえる。

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