2021/10/03

タイ王国の伝統的な民族楽器

 スン sueng


スンを演奏している おっちゃんのイラスト
スンは タイの伝統的な弦楽器。
タイの音階は、私たちが普段使っている西洋音階とは異なる。西洋音階は1オクターブを(もちろん半音も含めて)12段階に分けているが、タイの伝統的な音楽では7段階に分けている。
スンも伝統的音階を採用しているので、フレット間のピッチが(例えばギターなんかと比べて)少々広い。

本体は、家具や仏像などにも利用されているパラミツ(ジャックフルーツ)という木材を使っている。
弦は4本だが複弦になっているので2コース。




2021/08/17

トルコの弦楽器

 サズ Saz


サズ Saz (バグラマ Baglama)
サズはトルコとトルコ周辺で使われている撥弦楽器(弦をはじいて音を出す)。本体共鳴胴の底は丸っこく、細長いネックが伸びている。
現在の新しい楽器のフレットは、金属の棒を指板に埋め込む方法で作られているが、サズは伝統を引き継ぎ「巻フレット」で、ネックにグルリとガットを巻き付けてある。

弦の数は6本だったり7本だったりすが、いずれの場合も3コースを構成している。
つまり、6本弦の場合は2本が組になって3コースを構成している。7本弦の場合は2本組が2コースで、3本組が1コースで合わせて3コースというわけだ。
サズ saz
サズという名前は 大小10種類ほどもあるこの楽器のファミリーを表す名称。
標準となる大きさのサズは バグラマ(バーラマ Baglama)と呼ばれており、単にサズというと 最も一般的なバグラマ(有効弦長が88cmほど)を指す。





2021/07/13

中央アジアの伝統的な弦楽器

ドタール dutar

中央アジアの弦楽器 Dutar ドタール

ドタールは、イランと中央アジアで見られる伝統的な楽器。2本の弦をもつリュート型の弦楽器だ。そもそも「du-tar」は2本弦の意味。 1本の弦をオープンで一定音で鳴らし、もう一本でメロディを奏でる。

ホラーサーン州のバクシ音楽(Khorasan bakhshi music)は、ドタールの演奏スキルで有名であり、人類の無形文化遺産の代表リストに認められているという。
神話、歴史、伝説などをテーマにした叙事詩などを弾き語りする。

ドタールはイランから東方部にまで普及しており、中国西部の新疆ウイグル自治区でも愛用されている。




2021/06/03

スマトラ島のバタック人が愛用する弦楽器

 ハサピ Hasapi

ガタック族の楽器 ハサピ Hasapi

ハサピを演奏する男性

Hasapi is a two-stringed instrumentplayed by the Batak people of the Indonesian island of Sumatra.

ハサピは、インドネシア・スマトラ島のバタクの間で使われてきた弦楽器。細長い胴体に2本の弦を持つ。 

もとは宗教儀式に使用される楽器であったが、現在はの楽団の一部として使用されたり、一般市民の間でも愛用されている。

スマトラ島
バタック人 (Batak) は、主にインドネシアのスマトラ島北部の高地に居住している民族集団




2021/05/06

ペルシャの古典音楽で重要な楽器

 タール Tar

The Tar is an Iranian (Persians) long-necked Plucked string instrument, used by many cultures and countries including Iran, Azerbaijan, Uzbekistan, Armenia, Georgia, Tajikistan ( Iranian Plateau) and others near the Caucasus and Central Asia regions.

 タールはイラン(ペルシャ)の長いネックの撥弦楽器で、イラン、アゼルバイジャン、ウズベキスタン、アルメニア、ジョージア、タジキスタン(イラン高原)など、コーカサスや中央アジア地域の近くで多くの文化や国で使用されている。

It was revised into its current sound range in the 18th century and has since remained one of the most important musical instruments in Persian classical music.

 18世紀ごろに現在の状態に改善され、今もペルシャの古典音楽で最も重要な楽器のひとつであり続けている。

ペルシャ古典音楽のタール Tar

The resonator body is a double-box shape carved (Like a figure 8) from mulberry wood, with a thin membrane of stretched lamb-skin covering the top.

 胴体は桑の木から彫られた「数字の8」のような二重椀型で、上部は子羊の皮を伸ばした薄い膜で覆われている。

The fingerboard has twenty-five to twenty-eight adjustable frets, and there are three double courses of strings (about two and one-half octaves).

 指板には25~28(約2.5オクターブ)のネックに巻き付けた調整可能なフレットがあり、弦は6弦で3組の複弦(ダブルコース)。

ちなみに、「tar」は「弦」の意味で、「~tar」という名のつく弦楽器が多い(dotar, sitar, setar など)のは、弦の意味合いからきている。guitarも最後に「tar」がついているが、どうなんだろう・・・関係しているのかもしれない。






2021/04/06

インドの低音楽器

The tanpura is a Indian long-necked plucked string instrument.

タンプーラは、インドの弦楽器。

tanpura: Indian musical instrument.

演奏者は、もの静かに低音の弦をはじきつづける。メロディーを演奏するのではなく、もっぱら開放弦(弦をフレット上で押さえない状態)を鳴らす。弦は4本が通常であるが5本~6本のものもある。
タンプーラは西洋音楽に置き換えるとコントラバスやベースギターに相当するだろう。低い音(ドローン音)でアンサンブル全体の楽曲を安定させる。


Web楽器事典
世界の楽器を紹介しているブログ

2021/03/03

マンドリンファミリーで最大

 マンドベース Mandobass

マンドリンファミリーのマンドベース
マンドベースは、マンドリンファミリーで最大楽器。ただし、弦は4本で複弦にはなっていない。
標準的なオーケストラのコントラバスとほぼ同じ大きさで、非常に大きいので、膝の上では支えられないので、床にエンドピンで支えて演奏する。
マンドリン・アンサンブルでベース楽器として使用されることもあるものの、コントラバスのほうが普及していて音量も大きいので、マンドベースはあまり使われない楽器となっているようだ。






2021/02/10

ベースバンジョー bass banjo

 

低音の弦楽器:ベースバンジョー bass banjo
バンジョーのデザインをそのまま取り入れているものや、太鼓を音響ボディとして、ネックからエンドピンに続く棒を通して作ったものなど、いろいろある。

ベース・バンジョーという名前で呼ばれてはいても、バンジョーの音程をただ単に低音にしているわけではない。楽器としての実態はコントラバスだ。解放弦のチューニングは 4度チューニングで、コントラバスと同じ。





2021/01/20

トプショール tovshuur

 トプショールは、モンゴル(主に西部地方)や アルタイ、トゥバなど の弦をはじいて音を出す弦楽器。弦はガットや馬の尾でできており、数は2本(3本弦も存在する)。

トプショール tovshuur を演奏している人のイラスト

糸巻き部分のヘッドには、馬、鳥、山羊などの彫刻が冠されている。

自家製手作りが多いので、素材や形状は一定ではなく、電気仕掛けの(つまりエレキ・トプショール)の楽器も存在ずる。

この楽器は日本ではあまり知られていないためかカタカナ表記は定まっておらず、トブシュールの表記もある。

山羊の飾りが冠されたトプショール
ヘッドが山羊のトプショール


トプショールは、モンゴル(主に西部地方)や アルタイ、トゥバなどで使われている伝統的な楽器。
モンゴル、アルタイ、トゥバ
アルタイ共和国は、ロシア連邦内の自治共和国。
トゥヴァ共和国も、ロシア連邦を構成する共和国の1つ。

2020/12/07

ダン グエット

 ダングエット ( đànnguyệt / dannguyet ) は、ベトナムの伝統楽器。弦は2本、または4本弦の2コース。民衆音楽にもクラシック音楽にもで使用され、ベトナム全土で人気がある。

ダングエット ( đànnguyệt / dannguyet ) 奏者のイラスト
ダングエット ( đànnguyệt / dannguyet ) 

弦は絹糸で作られていたが、今日では一般的にナイロンまたは釣り糸で作られている。それらはギターや他のヨーロッパの撥弦楽器と比較して かなり低い張力に保たれている。

楽器の背の高いフレットは、ベトナムの伝統音楽のとって非常に重要な曲がりくねった音を可能にしている。このようなゆるやかなビブラートは、弦を横に曲げるのではなく、ネックに向かって押すことによって生成される。

弦は通常、小さなピックで弾かれ、多くの場合プラスチック製のギター用ピックが使用されているようだ。ちなみに、20世紀後半には、多くのベトナム人ミュージシャンがアコースティックギターとエレクトリックギターへと人気が偏っているという。

楽器の標準的なベトナム名である đànnguyệt は、「月の弦楽器」を意味する(đànは「弦楽器」の総称であり、nguyệtは「月」の意味)。中国には「月琴」とよばれる楽器があるが、ダングエットは 月琴 と同系列の楽器のようだ。





2020/11/09

タンブリツァ Tamburica

 バルカン半島の弦楽器

タンブリツァ Tamburica を演奏している男性のイラスト

タンブリツァ Tamburica

Tamburica refers to a family of long-necked lutes popular in Southwest Europe,especially Croatia, Bosnia and Herzegovina, Serbia, Slovenia, and Hungary. 

ヨーロッパ東部・バルカン半島(クロアチア,ハンガリー,セルビアなど)で使われているリュート型の弦楽器。
高音部の弦は、2本が1セット(複弦)になっているので、マンドリンのような音が出る。




2020/10/26

アルバニアの楽器

 チフテリ cifteli

チフテリ cifteli を演奏する男性
チフテリは、ヨーロッパ南東部のバルカン半島にあるアルバニアの楽器。共鳴胴の底は丸く、細長いネックには2本の弦が張られている。2本を同時に弾き、1本はドロー弦で、あと1本でメロディを奏でる。

アルバニアのシンボルである「双頭の鷲」を表面板にデザインされているものもある。
アルバニアの双頭の鷲 Albania double-headed eagle
アルバニア の「双頭の鷲」


2020/09/03

東南アジアの弦楽器

クラチャッピ と チャペイ

 

クラチャッピ(Grajabpi / Krachappi)/ チャペイ(Chapey / Chapei Dong Veng)

クラチャッピ(Grajabpi / Krachappi)は、タイ王国の伝統的音楽で使われる撥弦楽器であり。4本の弦は、2本を組にして2コースで張られている。

タイでも古い楽器で、20世紀以降ほとんど使われなくなってきた。


チャペイ(Chapey / Chapei Dong Veng)は、カンボジアの撥弦楽器で、タイのクラチャッピと同じ系列。弦は2本、または4本2コースが張れれている。

音響ボックスは亀の甲羅を利用していた時代もあったようで、Chapei というのは亀を意味していたよう。その名残か、音響ボックスは「亀の形」と表現される。


弦楽器図鑑


2020/08/08

フィリピンの舟形弦楽器

 クジャピ kudyapi

この形の楽器は、英語で boat-lute という別名もあるようで、フィリピンにはこんな舟形の弦楽器が色々ある。


フィリピンの弦楽器 クジャピ kudyapi

クジャピも舟の形をしており、フィリピン西部にあるパラワン島で使われている。

弦は2本あるが、メロディを奏でるのは1本だけ、もう1本はドローンといって、共鳴させて響かせるための弦。




2020/07/07

ジョン・デンバー John Denver

ジョン・デンバー  John Denver

アコースティックギターで歌うアメリカのシンガー ソング ライター。日本では、まだ「フォークソング」というジャンルが若者に人気あった時代、憧れのミュージシャンだった。
1997年10月、自身が操縦していた軽飛行機による事故で亡くなった。

Take Me Home, Country Roads をラグビー日本代表がチームの結束のために歌った替え歌が話題になったが、この原曲の作者はジョン・デンバーであることは、あまり知られていないかもしれない。

He recorded and performed primarily with an acoustic guitar and sang about his joy in nature, his enthusiasm for music, and his relationship trials.


2020/06/21

バロック ギター

バロックギターは、1600年~1700年頃に使われた弦楽器。複弦(2本がペアになった5コースの弦)のガット弦と可動フレット* を備えている。
バロック・ギター baroque guitar の イラスト
1500年代終わり頃、家庭でも使われる楽器として、ルネッサンスのリュートに変わって5弦の楽器・ギターが愛用されるようになったようだ。
複弦5コースのギターも登場し、現在ではバロックギターとして名を残している。
10弦5コースのバロック・ギター

* 可動フレットとは:ネックをぐるりとガットで巻きつけてあり、ネック上を移動することもできるようになっている。


2020/05/07

ピート・シーガーのロングネックバンジョー

アメリカのフォークシンガー、ピート・シーガーが考案したという、長いネックが付いたバンジョー。
ピート・シーガーのロングネックバンジョー

long-neck banjo という呼び名の他に 彼の名前を冠して Seeger neck banjo とも呼ばれる。
通常の5弦バンジョーより3フレット分長い。つまりオープンで「E-major」になる。


2020/04/11

first jazz talent to emerge from Europe

ジャンゴラインハルト Django Reinhardt

Django Reinhardt (January 1910 - May 1953) was a Belgian-born Romani-French jazz guitarist and composer. 
He was the first jazz talent to emerge from Europe and remains the most significant.


2020/03/09

Mr. Guitar

Chet Atkins (June 20, 1924 – June 30, 2001)
Guitarist : Chet Atkins
Chet Atkins was an American musician. He was primarily known as a guitarist.


2020/02/10

1本の弦

トゥンビ Tumbi
トゥンビ Tumbi

トゥンビは、インド北部で使われている楽器。
1本弦の擦弦楽器(弦をこする)は たくさんの種類があるが、撥弦楽器(弦をはじく)で弦が1本だけというのはとてもめずらしい。
トゥンビは、パンジャブ語で歌う(語る)フォークシンガーに愛用されており、人差し指でビンビンビンとリズム楽器のように鳴らして伴奏する。


2020/01/04

2本の弦

2本の弦

グルミ Gurmi
アフリカの楽器。
ナイジェリアなどに住むハウサ民族の愛用弦楽器。

ダングエット Dan nguyet
ベトナムの楽器。まん丸の胴体が特徴。
胴体が梅の花の形をした ダン・セン Dan sen もある。

ドゥタール Dutar
イランからウズベキスタン、新疆ウイグル自治区にかけて使われている弦楽器。

ハサピ Hasapi
インドネシアの楽器。スマトラ島バタック人 愛用の弦楽器。

ドンブラ Dombra
カザフスタンの弦楽器。 

ヘゲルン Hegelung
フィリピンの楽器。ミンダナオ島のティボリ族が愛用する弦楽器。


2019/12/04

3本の弦

弦が3本:リュート型 撥弦楽器

三線 Sanshin
日本の弦楽器

三味線 Shamisen
日本の弦楽器

ゲンブリ Guembri
モロッコの弦楽器

コムズ Komuz
キルギスなど中央アジアの弦楽器。
3本の弦をイッキにかき鳴らしたり、アルペジオや単音のメロディーも。弦は3本だけど、演奏方法はギターに似ている。

ドシプルール Doshpuluur
ロシアのトゥバ共和国で使われている弦楽器。
三味線に似ているが、バチは使わず指で弾く。


バラライカ Balalaika
ロシアの弦楽器。三角形のボディが特徴。一番普及しているのが小型のプリマ・バラライカ。


2019/11/06

4本の弦

弦が4本 撥弦楽器

アパラチアン・ダルシマー Appalachian dulcimer
アメリカの民族楽器。
ヨーロッパの弦楽器が1800年代にアメリカに持ち込まれて、東部のアパラチア山脈あたりで独自に改良された。


ウクレレ Ukulele
ヨーロッパから伝わった楽器が、ハワイで独自に発展した。
ウクレレは、「蚤(のみ)が跳ねる」という意味らしい。


カバキーニョ Cavaquinho
ブラジルの楽器で、サンバにも使われる。。
クラシックギターに似ているが、カバキーニョは小さくて4弦。


スン Sueng
タイのリュート形弦楽器。

ネックには背の高いフレットが取り付けられてあって、4弦2コースの金属弦が張ってある。


ユエチン Yueqin 月琴(げっきん)
丸い丸い満月のような胴をもつ弦楽器。中国でも日本でも月琴と書く。英語では、その名前を受けて Moon guitar.


テナー バンジョー Tenor Banjo
4弦のバンジョー。
5弦バンジョーはフィンガーピックを使うが、テナーバンジョーはフラットピックを使う。

バンドーラ Bandola
バンドーラ、またはバンドーラに似た名前の楽器は多い。
このバンドーラは、ベネズエラやコロンビアなどで使われている弦楽器。


ビオラ・デ・ブリチ Viola de buriti
ブラジルの楽器で、歌の伴奏として使われる。buriti は 南アメリカに自生するヤシの木。
DIY ってな感じで ブリチの木をナイフで削って作ったりする。


びわ Biwa 琵琶
中国から伝わった楽器が元で、日本では何種類かの琵琶が独自に作られた。
このイラストは雅楽で使う雅楽琵琶(楽琵琶とも)。

< 4本弦の楽器 >


2019/10/11

5本の弦

5本の弦を持つ 撥弦楽器

バンジョー 5-string Banjo
アフリカの弦楽器がルーツで、アメリカで完成した楽器。色々なタイプのバンジョーがあるけれど、5弦バンジョーはブルーグラスでは なくてはならない定番の楽器。ブルーグラスでは、親指・人差し指・中指にフィンガーピックを付けて弾く。
5本目の弦がネックの途中から張られているのが特徴。

バンジョーラ Banjola
伝統的なバンジョーから派生した新しい楽器。
ネックと弦は「5弦バンジョー」と同じ構造であり、弦の1本は短く5フレットから張られている。バンジョーラは、皮張りではなく表板は木製になっている。

5弦ベース  5-string Bass
エレクトリックベースは、クラシックのコントラバスと同様 4本の弦が基本。このベースは、さらに低音弦を追加*したのが5弦ベース。
低音5本弦によってさらに低い音を出せるという楽器の能力はもちろんだけど、ハイフレットを使って演奏することにより多様な調(スケール)に対応しやすいというメリットもある。
*高音側を追加したものもある)。

ビオラ・デ・コチョ Viola de cocho
ブラジルの楽器。
ボディもネックもヘッドも ひとつの木材からを削りだして作られており、表面に音響板をはり付けてある。音響板にはサウンドホールがない。フレットは2個とか3個だけ。弦はナイロン。

メホラーナ Mejorana
パナマの弦楽器。
この楽器も ひとつの木材からを削りだして作られており、表面に音響板をはり付けてある。


ラド Rud
表面皮張りのギターというデザイン。アゼルバイジャンで古くから使われていた。



2019/09/19

6本の弦

6本弦の弦楽器

タール Tar
ペルシャやコーカサス地方の楽器。
「Tar」は 弦を意味する。なので Tar が含まれる弦楽器名は多い。
6本弦ではないけれど セタール Setar や インドの シタール Sitar 。6本弦なら、私達がよく知っている ギター Guitar も「Tar」が含まれている。

ギター Guitar
今さら説明が必要ないかもしれない、世界中で普及している弦楽器。
弦の材質の違いやボディの構造などにより様々なギターが存在する。
演奏する音楽の種類に合わせて多様に改良されてきたのだけど、チューニングや演奏方法の基本は変わらない。
上のイラストはガット(ナイロン)弦を張ったクラシックギター。

リゾネーター ギター Resonator guitar
「resonator」は、共振器のことで、ギターの場合は金属板を組み込んで音を増幅する方法をとっている。
スライドバーで弦を押さえて、振動する弦長を調整する演法がある。
このテクニックはスライド奏法と呼ばれており、クネクネとした音や滑らかな音程の変化など、独特の雰囲気を出せる。
リゾネーターギターは音量が大きいのでスライド奏法向きのギターだといえる。

カボシ Kabosy
マダガスカルの弦楽器。長方形のボディや長さがまばらに散らばったゆになっているフレットが特徴的。
形状は標準化されておらず手作りなので様々な大きさのものがある。弦は釣り糸を使ったり、自転車などのブレーキワイヤを使うこともあるらしい。


ギタロン Guitarron
ギタロンはメキシコの楽器。
マリアッチ(mariachi)というメキシコの楽団ではベースの役割を担う。
Guitarronの名称はスペイン語で「大きいギター」を意味し、ギターと同じ6弦だがフレットは組み込まれていない。ギターに比べて5度低くチューニングされている。


2019/09/03

8本の弦

ここに載せた弦楽器は8本の弦だけど、2本がセットになっている(複弦)ので、4本弦の感覚で演奏することになる。
8本(複弦4コース)の弦を持つ楽器

ギリシャの弦楽器。名前はリュートと同じ語源で、古代西アジアの弦楽器がヨーロッパに伝わったもの。

西アジアの楽器がギリシャに持ち込まれてギリシャの音楽に合わせて改良されてきた。。

ギリシャのブズーキと同じ系列。アイルランドで愛用されている。ケルティック・ブズーキとも。

イタリアで完成され愛用されてきた。複弦であるためトレモロが冴える。

マンドリンを改良して作られた。立った姿勢でも演奏できるよう音響ボディの底はフラットになっている。

2019/08/02

10本の弦

10本の弦を持つ弦楽器

ten-string musical instruments
ten-string musical instruments


The ten string extended-range classical guitar
The ten string extended-range classical guitar 
conceived in 1963 by Narciso Yepes, and constructed by Jose Ramirez. 


2019/07/07

2019/06/24

キューバの弦楽器

中央アメリカのシンコペーションの効いたリズム。リズムを刻むことは打楽器が得意なんだけど、弦楽器だってリズミカルに演奏する。
弦楽器はメロディを演奏することが得意。そのメロディも軽快なリズムに乗っかっている。
キューバのトレス(Cuban tres)
アコースティック・ギターと ほぼ同じ作り。弦も6本でギターと同じ。
ただし、弦は2本が組になっているので3セット(3コース)になっている。
キューバ独自の楽器として明示的にキューバン・トレスとも。


キューバのラウド(Cuban laud)
Laud の名前は 西アジアやヨーロッパの古楽器から伝わったようだけど、楽器の作りや、その演奏方法は音楽文化によって独自に進化している。
12弦で、2本セットの複弦で6コース。元はスペインで完成されたものが キューバに伝わったもの。そして、さらにキューバ独自に変化した楽器としてキューバン・ラウドとも。


2019/05/10

チャランゴの兄弟

南米・アンデスのフォーク・ミュージックで使われている弦楽器の チャランゴ は よく知られている。
アルマジロの背中部分を共鳴ボディうことで珍楽器としても有名である。
このチャランゴには、兄貴分の楽器と弟分の楽器があるのをご存知だろうか。
チャランゴより少し大きいのがロンロコで、小さいのがワライチョ。
南米アンデスの弦楽器:ロンロコ |チャランゴ| ワライチョ

ロンロコ Ronroco

ワライチョ Walaycho

三種類、いずれの楽器も弦は10本で2本がセットになった5コースで構成されている。
かき鳴らすと10本の弦が、キラキラとした音を響かせる。



2019/04/16

アフリカの弦楽器

アフリカの弦楽器は 皮張り
アフリカの弦楽器は、ハープ形も、ネックのある楽器も「はじく」「弓でこする」にかかわず音響板として皮を張ってある。
ここでは、ネックのがあって、弦をはじいて演奏する楽器を紹介しよう。この皮張りボディで増幅して響かせる方法は合衆国で生まれたバンジョーにつながっている。

モロッコの ゲンブリ Guembri (Sintir)
モロッコのグナワという音楽(Gnawa music)で使う低音の弦楽器。
3本弦で、それぞれ途中から弦を張ってあるので、開放弦での長さがことなる。



ジョラ族の エコンティン Akonting
セネガル、ガンビアなどに住むジョラ族(Jola people)が愛用している伝統的な弦楽器。
これも弦は長さが異なる張りかたをしている。3本弦で、そのうち1本は短い。



ナイジェリア ハウサ族の グルミ Gurmi
ナイジェリアのハウサ族(Hausa people)の人々に愛用されている弦楽器。弦は2本
リズミカルに弦を弾き、歌の伴奏に使う。

The Guembri(or Sintir) is a three stringed skin-covered bass plucked lute used by the Gnawa people.

The Akonting is a three-string instrument, the folk musical instrument of the Jola people.


2019/03/17

ロシアの弦楽器

リュート型(リュート属)とは、ネックがあり弦を押さえることにより音高を変える構造になっている楽器。
今回は、ロシアのリュート型 弦楽器を紹介。

ロシアの弦楽器 バラライカ balalaika
三角形の共鳴ボディが特徴的なロシアの代表的な弦楽器。弦は3本。
音程によって数種類のバラライカがあり、低音で大きな コントラバス・バラライカ は、エンドピンを床に立てて演奏する。


ロシアの弦楽器 ドムラ Domra
共鳴ボディは丸い。イラストのドムラは3本弦だけど4本弦ドムラもある。

弦楽器の図鑑


2019/02/11

バンジョー プレイヤー Banjoist

テナーバンジョーを演奏するチャーリー・タガワ Charlie Tagawa
日本生まれのアメリカ人。タガワは田川である。1935年生まれ。
1967年に、彼はカリフォルニア州北部のニューオーリンズジャズクラブで年間最優秀バンジョープレーヤーに選出されている。
テナー・バンジョーでは最高のプレイヤーだと評価されていて日本でも演奏しているが、生まれ故郷ではあまり知られていないようでちょっと残念。
2017年に亡くなった。

ロングネック・バンジョーを演奏するピート・シーガー Pete Seege
アメリカのフォークシンガー。ギターやバンジョーを抱えて歌う。ピート・シーガーのバンジョーはネックが3フレット長く柔らかな音が出る。
「花はどこへ行った(Where Have All the Flowers Gone?)」「天使のハンマー (If I Had a Hammer)」などの代表作がある。
90歳になっても演奏を続けていたが、2014年 94歳で亡くなった。

5弦バンジョーのピッキングを確立したアール・スクラッグス Earl Scruggs
アメリカのバンジョイスト。1924年生まれ。
5弦バンジョーのスリーフィンガー・ピッキングの確立し普及させたプレイヤーで、スクラッグス・スタイルとも呼ばれるこの奏法はブルーグラスの特徴を決定づけた。
5弦バンジョーといえば定番で名曲の「Foggy Mountain Breakdown」で1969年にグラミー賞を受賞しカントリー・ミュージック殿堂博物館に登録されてもいる。
2012年 88歳で亡くなった。


2019/01/07

中国のリュート属 弦楽器

さてさて、今更ですが....
リュート属というのは、弦楽器のなかでも棹(ネック)があって、そこに弦を張ってある。弦の長さは指なんかで押さえて変えることができる..つまり音高を変えることができるという構造になっている。
西洋で広く普及したリュートを代表としてリュート族(Lute family)という分類名がつけられた。現在では、その代表がギターだろう。
メロディ、コード、リズムが他の弦楽器より簡単にそして効果的に表現できるので、ずいぶんたくさんの種類が世界中で使われている。

そんな中で今回は中国のリュート属楽器を紹介しましょう。
柳琴(Liuqin リウチン りゅうきん)
中国の小さな撥弦楽器。中国のマンドリンとも云われており演奏方法もトレモロを多用する。ただし、マンドリンは8弦の復弦4コースだけど柳琴は単弦で4本だ。
日本語読みででは「りゅうきん」であるが、金魚のリュウキンをまず思い浮かべてしまう。ちなみに金魚のリュウキンも中国生まれらしいが。
形が柳の葉のようであるため、柳琴という名がついているとかで、柳葉琴とも。

月琴(Yueqin ユエチン げっきん)を演奏している女性
月琴は音響ボディが満月の形で表面板にサウンドホールがない。棹(ネック)が短く3本または4本の弦が張られる。4本弦の場合は2本をセットにして2コースにしたものもある。
日本にも伝わり、「げっきん」と呼ばれているが中国のものとはちょっと違う形になって普及している。

阮(Ruan ルアン げんかん)を演奏している女性
むかしむかし中国に阮咸という賢者がいて、この楽器の名士だったそうだ。いつか愛用の楽器には阮咸という名がそのまま付いた。
日本では「げんかん」と呼ばれているが、中国では単に 阮(ルアン)と呼ばれているようだ。

琵琶(Pipa ピーパ びわ)を演奏している女性のイラスト
日本の琵琶は中国の琵琶がもとになっている。
漢字で書くとどちらも琵琶なので、中国の琵琶をわざわざ「中国琵琶」と呼ぶこともあるが、中国が本家なのだから、日本の琵琶を「日本琵琶」と呼ぶほうが正しいのかもしれない。
ピーパは中国伝統の形状をしているが、西洋的な旋律や和音をふんだんに取り入れた演奏をするようになってきた。
胴体の表面板にもフレットがついていて、ハイポジションを頻繁に使うのも特徴的だ。

三弦(Sanxian サンシェン さんげん)を演奏している女性
音響ボディの表面は皮張りで、日本の三線(さんしん)や三味線のルーツが中国の三弦。大きな大三弦(ダーサンシェン)、小ぶりな小三弦(シャオサンシェン)などがある。